
1. ひまわり油の栄養素と効果・効能
ひまわり油はオリーブオイルと並んでオレイン酸/オメガ9脂肪酸が多く脂肪酸構成の80%を占めているため、酸化には強い耐性を持っています。
そのオレイン酸は悪玉(LDL)コレステロールを下げるという働きがあると言われています。他にも、ひまわり油は胃酸の過剰な分泌を防いで胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防、肝臓や膵臓、腸などの機能を高めて便秘解消などにも役立つと言われています。
また、栄養面では抗酸化成分であるビタミンEが非常に多く含まれているのが特徴です。
100gあたりに含まれるビタミンEの量はオリーブオイル/7mg、大豆油/10mg、菜種油で15mですが、ひまわり油は39mgと圧倒的に多いです。
他に多い植物油はこめ油/30mg、紅花油/27mgなのでひまわり油はビタミンEの含有量がダントツに多いのです。
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2010」より
また、ひまわり油にはビタミンB群も含まれており、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸がその詳細となります。ビタミンB1は脳や神経の働きを正常に保つ働き、ビタミンB6はタンパク質を代謝する働き、ビタミンB12は赤血球の生成を促す働き、葉酸は造血作用があります。このような効果・効能がひまわり油には期待できます。
2. ひまわり油選びの注意点
先程、100gあたりに含まれるひまわり油のビタミンEの量は39mgと紹介しましたが、実はものによって大きな差が生じます。いわゆる「高級ひまわり油」で熱を加えたりせずに圧搾したものだとビタミンEの100gあたりの含有量は1.5~2倍以上の55~80mgというような商品も存在しています。逆に明らかな大量生産のひまわり油はその精製過程で熱処理や科学溶剤の影響で本来の栄養素が損なわれている可能性が大きいです。折角のビタミンB群とビタミンEが欠損しているようなひまわり油は選びたくないですよね。という事で、ひまわり油の選定の際には原材料と精製過程の2点に注意が必要です。
3. ひまわり油の耐熱温度
発煙点 235℃前後、引火点 320℃前後
ハイオレインのひまわり油はオレイン酸が80%、飽和脂肪酸が10%という構成の為、加熱調理による酸化はよほどの高温や長時間の使用を除けば心配いりません。炒め物・揚げ物・天ぷら・ドレッシングなど幅広く使用が可能です。また、風味が良いのでナッツなどの表面保護、クッキーなどのコーティング、おせんべいなどのつや出しなどにもよく使われています。クセがないひまわり油は、料理の味を損なわず使用できるのが嬉しい所です。毎日の料理に、生食使用でも・加熱調理でもどちらでもオススメできます。
4. ひまわり油のオススメ商品ランキング3選
炒め物料理1回に必要な油量を大さじ一杯(15ml=13.5g)という前提。
内容量/ 酸化する前に 使い切る |
270g | ○ |
---|---|---|
購入価格/ 購入し易さ |
1283円(税込) | △ |
単価/コスパ (13.5gあたり) |
65円 | ○ |
原材料/安全性 | 国内産種子100% | ○ |
抽出・精製方法/ 安全性 |
圧搾法 一番搾り | ○ |
容器/ 安全性・保存性 |
透明ガラス瓶容器 | △ |
総合評価 | ★★★☆☆ |
ひまわり油の特徴であるビタミンEの含有量が一般的なひまわり油が39mgに対して79mgと倍近い含有量があります。なので、酸化に強く酸化防止剤を添加しておりません。また、溶剤抽出法ではなく圧搾法であることや一番搾りである事、そして国内産種子100%という事を考えると、正直もっと値段が高くてもおかしくないのです。
一点、懸念点があるとするとその品種がおそらくハイオレイン種だと思いますが、HPを調べてもその記述が見当たりませんでした。。通常の在来種だとリノール酸が多いので、そこは引き続き調査が必要です。
それがクリアできれば★×4です!
内容量/ 酸化する前に 使い切る |
90g | ○ |
---|---|---|
購入価格/ 購入し易さ |
756円(税込) | ○ |
単価/コスパ (13.5gあたり) |
113円 | △ |
原材料/安全性 | 国内産ハイオレイン種子 | ○ |
抽出・精製方法/ 安全性 |
圧搾法 | ○ |
容器/ 安全性・保存性 |
透明ガラス瓶容器 | △ |
総合評価 | ★★★★☆ |
プレミアムひまわり油として、無農薬栽培、溶剤フリー抽出、ハイオレイン種、等々非の打ち所がないですが、一点あるとすると一番搾りではないのか?という点と、やはりコストが少々お高いという点ですね。
大分県 豊後高田市HPより抜粋
花公園として整備が進む香々地長崎鼻では、花の子実を使った植物油の生産・販売に取り組んでいます。
販売開始される植物油は健康志向の高まりに合わせ、品種を厳選し、昔ながらの焙煎圧縮法で精油を行ったこだわりの逸品となっています。
というように市をあげて取り組んでいるしっかりとした品質の油だと伺えるので、是非一度使ってみていただきたいですね。
内容量/ 酸化する前に 使い切る |
100g | ○ |
---|---|---|
購入価格/ 購入し易さ |
875円(税込) | ○ |
単価/コスパ (13.5gあたり) |
119円 | ○ |
原材料/安全性 | 北海道名寄産ハイオレイン種子 | ○ |
抽出・精製方法/ 安全性 |
圧搾法 一番搾り | ○ |
容器/ 安全性・保存性 |
透明ガラス瓶容器 | △ |
総合評価 | ★★★★★ |
ビタミンEが54mgと通常の1.5倍の含有量であります。また、ハイオレイン種という記載もあり、一難搾りの記載もきちんとあります。サイズ的も手頃で当然、遺伝子組換えの心配はいりません。これぞプレミアムオイルと言えるでしょう。
製造法の記載には「原料をそのまま圧力をかけて搾る昔ながらの圧搾法で作られています」とありますので、熱を加えているのかどうかまではわかりませんが、文句なしにおすすめできる油です。
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