えごま油?ごま油の仲間?オメガ3脂肪酸を豊富に含んだ【えごま油】の基礎知識

サプリメントマイスター/食用オイルソムリエ
40代男性、定期的に運動をしているにも関わらず健康診断でLDLコレステロール値が下がらなかったことをきっかけに油・脂習慣に注目し始める。食用オイルソムリエ、サプリメントマイスター資格を取得し、本サイトの編集長として専門性、信頼性のある情報発信を目指す

1. えごま油の基本情報

えごま油紫蘇油イメージ写真

えごま(シソ)油は普段の私たちの生活では意識しないとなかなか触れる機会がない、いわゆるマイナーな油と言えます。※事実、私も最近まで知りませんでした。
最近ではTV等で健康効果が取り上げられた為に、スーパーでも販売されているケースも見られますが、そもそもですが、「ごまなの?シソなの?」と聞かれて答えられる人はどのくらいいるのでしょうか?

答えとしてはシソです。そうです。天ぷらにすると美味しいあのシソの仲間で、その種子を絞って精製するのがえごま油という油です。※ごまは「ごま属・ごま科」でありえごまは「シソ属・シソ科」に属するので、見た目も似ていません。名前が似ているだけで別の種類の植物です。

なので、シソのようにえごまの葉は食用にされています。

お隣の韓国ではえごまの葉を使った漬物が多く消費されていますし、焼肉もえごまの葉で包んで食べられています。(サンチュみたいな感じですね)

日本では、どちらかというと種子を加工した食べ方がメインでえごま豆腐やえごま味噌、麺や餅などへ添加する等の食習慣がある地方が存在するようです。

2. えごま油の年間供給量

えごま(シソ)油供給量:5,000トン前後??
日本の主要な植物油全体がおよそ250万トンなので、かなりマイナーな油と言っても良いでしょう。
※明確なえごま油の供給・消費量に関してはデータを探し中なのですが、亜麻仁油が年間7,300トンの消費量なので、それに近いかと思われます。

3. えごま油の含有脂肪酸

エゴマ油の各脂肪酸比率参考:日本油脂検査協会

えごま油の最大の特徴といえば、やはりその脂肪酸の構成比でしょう。

上の表で他の植物油の脂肪酸構成も参考に入れておきましたが、通常の植物油はリノール酸とオレイン酸がメインで構成されているのに対して、えごま油はなんと60%以上リノレン酸(オメガ3脂肪酸)で構成されているという珍しい油です。このリノレン酸(オメガ3)の含有量こそがえごま油の魅力ですよね。他はオレイン酸 13%、飽和脂肪酸 8%、リノール酸 15%で合計100%

4. えごま油の精製方法

低温圧搾法(コールドプレス)、圧搾法、

えごま(荏胡麻)の脂肪分量は100g中約39gで およそ40%が脂肪です。
米ぬか/20%、大豆/23%、オリーブ/12%と比べると脂肪分が多く、菜種やごまと同レベルです。
どちらかというと高級品なので、その健康効果を損なわないためにも基本的には低温圧搾法(コールドプレスで搾油しているものがほとんどだと思われます。

5. えごま油のうんちく

えごま(荏胡麻)種子の原産地はヒマラヤ周辺と言われています。日本でも縄文時代の遺跡から種子が見つかるなど古くから我々日本人の生活に用いられていたようです。

えごま種子は油成分に特徴がある(αリノレン酸が豊富)だけではなく、カルシウムやマグネシウム、鉄分、亜鉛などミネラルにも富んでいて、中でも鉄分の含有量は油糧種子(植物油の原料)の中でトップクラスです。

えごまの種子を利用した料理は東北地方や中部地方に伝えられており、えごま種子を食事に用いる事も多々あるようです。えごまの葉も種子も、お米が取れなかった寒冷地や山間部で古くから食用にされてきたのは経験的に高栄養価である事を知っていたからなのでしょうね。

記録としてのえごま油も歴史が古く、なんと7世紀にさかのぼります。当時は灯りとして使われた他、上流階級で揚げ菓子などに使われたようです。
※奈良時代、仏教の伝来と共に大陸からごまと同時に搾油技術/種や実から油を搾る技術が伝わり、灯油が作られるようになりました。と言ってもまだまだ貴重品で、大化の改新(645年)の頃にはえごま油が現物税として朝廷に献上されたことが賦役令(当時のお役人のチェックリスト)にも乗っています。

鎌倉時代頃までには搾油用に広く栽培されるようになり、荏原(現在の東京都品川区)など地名にのつく場所の多くは栽培地であったことに由来するそうです。

日本で精製後に抗酸化ビタミン(トコフェロール/ビタミンEとアスコルビン酸/ビタミンC)を添加し、酸化に対して安定化させたえごま油の販売が始まったのは1988年の事です。しかし、えごま油の知名度が低かった日本では商品を展開するうえで、紫蘇(シソ)油という商品名で市販されることが多かったそうです。このため、えごま油と紫蘇(シソ)油が同じものなのに別物のような認識をしている人が多いのです。

現在ではえごま油は医薬品素材として使われたり、流動食やアレルギー患者用粉ミルクの脂質成分として使われたりと、あまり目立たないのですが様々な用途で私達の生活に密着している油なのです。

まさに古代から現代へと続く人類を支えるスーパーフードと言っても過言ではないですね。

えごま油の栄養素や効能、選び方とオススメ商品について知りたい方は、ぜひこちらの記事も合わせてチェックしてみてください。

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